2015.11.09

KBA菊全機公開 国内初LED-UV搭載

図書印刷(株)(本社・東京都北区、川田和照社長)は10月27日、同社川越工場で報道陣向けの内覧会を開催した。この内覧会では、同社が10月1日から新設・稼働させているKBA製の菊全判印刷機「Rapida106」の4色機と5色機を披露した。

この両機は、KBA製では国内初導入となるLED-UV乾燥システムを搭載したモデル。搭載するLED-UV乾燥システムはエアモーションシステムズ社の大出力モデルで、印刷機の最高速度となる毎時1万8000回転でも乾燥性に問題はない。そのほかのオプションには、▽サーボモーターで各印刷ユニットを独立して直接駆動させることで、刷版交換と同時に各種洗浄作業もでき、ジョブ替え時間の極小化が図れる「ドライブトロニックSPC」、▽刷版の余白部にQRコードを印字し、それを印刷機のカメラで読み取ることで、正しく刷版がセットされているかの確認、ジョブデータの読み取り、高精度な見当調整が図れる「ドライブトロニックプレートアイデント」、▽インラインで全印刷物の印刷紙面を読み取り、標準色やOKシートなどの指定したものから印刷物の色調が離れたら即座に各印刷ユニットに自動補正をかけることで、色合わせ損紙の極小化およびロングラン印刷での色調安定化が図れる「クオリトロニックカラーコントロール」、▽ダックエンジニアリング(株)製のインライン品質検査装置――などを備えている。

会の中であいさつをした同社の稲荷昌司執行役員は、「短納期、高品質、低価格という市場ニーズに応えられる体制を作るために、いろいろな印刷機でテストを行った。この“Rapida106”は、高速回転でも品質が安定し、かつジョブ替え時間が短いので、実生産性がとても高い点を評価した。しかもLED-UV乾燥システムの即乾性により、次工程へすぐにまわすことができ、短納期化の改善にも繋がる。油性印刷と近似した色再現もできており、顧客にはLED-UV印刷だと伝えることなく印刷・納品をしているが、一切クレームはない」と、「Rapida106」への評価を表した。

工場見学では、実際の仕事を行っている状況を公開。たいていの仕事では機械最高速の毎時1万8000回転で稼働しており、公開時のジョブ替えでは前の仕事の刷了から次の仕事の本刷り開始まで(用紙替え・色替えなし)は8分程度で行われた。日々の仕事でも、版替えと洗浄作業の同時進行や、色および見当がすぐに合うことから、これまでと比べてジョブ替え時間は半分以下になっている。同社では「ドライブトロニックSPC」などの効果によるジョブ替え時間の短さを活かすべく、小ロットの仕事をこの2台に優先的に割り振ることで工場全体の生産性を高めている。また5色機は、特色を使った書籍の表紙やカバーの印刷をすることを念頭に置いて導入した。この「Rapida106」は、ジョブの紙厚が極端に変わっても爪台の高さ調整が要らないので、印刷できるアプリケーションが幅広い上、スケジュールの組みの柔軟性も確保できる。

同社川越工場の久染隆夫工場長は「LED-UV印刷の特性である瞬間硬化による短納期対応、またドライダウンを考慮しないでできる調子合わせという点を活用していきたいと考えている。紙積反転機も同時に導入し、片面印刷後すぐに裏面印刷も行うことができ、乾燥待ちの半製品を印刷現場に留めておくことなく、すぐに次工程に送れる。また、乾燥不良やパウダーによるトラブルの心配がないため、印刷オペレーターは色などに意識を集中できるようになると期待している。導入以来、工場への見学者が急増しており、オペレーターには良い意味で緊張感が生まれている。この印刷機を工場活性化の起爆剤にしたい」と「Rapida106」に寄せる期待を述べた。

(株)日本印刷新聞社掲載記事

お問い合せ

会員登録済みの方は、ログインしてお問い合わせください。

パスワード
確認用パスワード
会社名
郵便番号
都道府県
市区町村
番地・建物名
お電話
FAX
社員数
資本金
年商
創業(設立年)
部署
役職
お名前
ふりがな
生年月日
お問い合わせ内容