2015.08.03

KBA社 国際イベント開く 枚葉UVオフ機実演

独・KBA社は6月24~26日の3日間、独・東部に位置するオフセット枚葉印刷機の主力工場であるラデボイル工場で、「LED-UV&UVカンファレンス」と銘打った国際イベントを開催した。最新鋭の枚葉UVオフセット印刷に関する実践的なオープンハウスとなったこのイベントに、30ヶ国以上から1000人を超える印刷関係者が来場した。

菊全寸延び判両面兼用8色機「Rapida106-8」の実演では、高濃度な絵柄でのLED-UV印刷を行い、確実な乾燥性と印刷用紙への高い品質をアピール。続いて、フライングジョブチェンジ機能による圧倒的な印刷前準備時間の短さを示す、10種類のジョブを50分で連続処理するデモを行った。ここでは、前のジョブの印刷中にコーターの洗浄やニスの補充ができることなども紹介された。

UV印刷とフィニッシングを中心とした連続印刷のデモンストレーションでは、菊全寸延び判6色コーター付機「Rapida106-6」にインラインコールドフォイルユニットを搭載したモデルで、非吸収性原反にコールドフォイル加工とHR-UV(オゾンレスランプを使った省電力UVシステム)印刷の組み合わせを披露。その後のジョブ替えでは、粘着ラベルからPPフィルムへの切り替えも行い、あらゆる用紙への対応力も示した。そのほか、コーターユニット内に3本のアニロックスローラーを内蔵しておき、ボタン1つでその交換ができるアニロックスローダーによる自動交換、コーティング版の自動交換も行われた。また、菊半裁5色コーター付機「Rapida75-5」にLED-UV乾燥装置を搭載した新モデルのデモではさまざまなジョブの印刷と切り替えを行い、LED-UV印刷における幅広いアプリケーションでの印刷品質の高さをアピールした。

菊倍判6色コーター付機「Rapida145-6」では、インモールドフィルムと低浸透のLED-UVインキを使って印刷。続いて、同時ローラー洗浄やアニスリーブ交換といった、高速自動準備機能を活用して、3種類の用紙(マット、グロス、オフセット)での高速な印刷と切り替え披露した。

このイベントでは、新開発された2製品、▽菊全寸延び判機「Rapida105プロ」、▽ロータリーダイカッター「Rapida RDC」――も披露した。

「Rapida105プロ」は、操作部にタッチトロニックを新たに搭載したモデル。毎時1万7000回転の速度とハイレベルなプリセット機能を備えており、印刷ユニット数やコーター数、反転機構、インラインフォイラーなどの構成にも柔軟に対応する、Rapida106とRapida105の中間に位置するグレードとなる。デモでは、コーティング版の高速交換に加えて、250グラム/平方メートルから1.1ミリ厚への原反変更でも素早く行うジョブ切り替えを披露。タッチパネルスクリーンでの直感的なオペレーションで、最大で2回タッチするだけで、必要な情報にアクセスすることができる。このタッチトロニックは、来年初めまでに、全用紙サイズのRapidaに順次搭載される。

ロータリーダイカッター「Rapida RDC」は、「Rapida」のユニットをベースにしたもので、毎時1万4000回転の処理速度を誇るモデル。準備時間を短縮するためにカッティングダイ自動交換をはじめとしたさまざまな自動化機能を搭載しているほか、ジョブプロファイルを保存できるので、リピートジョブを処理する際の印刷前準備も短縮できる。

(株)日本印刷新聞社掲載記事

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