2014.02.03

KBA製菊倍判国内初号機を導入 ジョブ替え時間短縮6色機「Rapida145」

(株)KINSEI(本社・大阪府八尾市上尾町5の10、野崎守清社長)が、KBA製枚葉大判印刷機の国内初号機となる菊倍判6色印刷機「Rapida145」を今年5月に導入する。同社が導入する「Rapida145」は、ダイレクトドライブ機構の搭載による全自動同時版交換や各種切り替え作業の同時処理に加え、大判印刷機への搭載は世界初となるフライングジョブチェンジ機能も備え、圧倒的な早さでジョブ替えができるモデルとなっている。

同社は、昭和21年に(株)野崎博文堂という社名で創業した総合印刷会社。製版・印刷・製本部門の分社/統合をして効率化を図りながら社業を発展させ、平成19年に現社名へと変更して今に至る。文具用紙製品、地図、帳票、カレンダー、ポスター、封筒などの製作を得意としている同社では、企画・製版部門から印刷、製本工程まで一貫生産できる体制を社内に整える。稼働する印刷機は、国内メーカー製の菊倍判6色機1台と菊倍判4色機2台、海外メーカー製のA倍判6色機1台で、すべてが倍判片面機という特徴的な構成を敷いている。今回導入する「Rapida145」は、この中のA倍判6色機との入れ替えとなる。

倍判の印刷機ばかりを取り揃える同社では当然、新たに導入する印刷機も倍判のものとなる。新台導入の検討にあたりまず国内印刷機メーカーに問い合わせたところ、今は倍判の印刷機の取り扱いをしていなかった。そこで、枚葉大判印刷機で世界トップシェアを持つKBA製の印刷機に白羽の矢を立てた。「KBA製の印刷機は国内での稼働実績がほとんどないので多少の不安がないこともなかったが、世界中での豊富な実績と数々の革新的な技術をKBAジャパン(株)に紹介してもらい、不安を上回る魅力を感じた」と語る野崎社長。その魅力の1つがジョブ替えの早さだ。

同社の仕事の平均ロットは1万通し前後。一般的な商業印刷会社と比べるとロットは大き目なものの、24時間稼働の中ではジョブ替えをする機会は数多い。「当社は通常時から24時間体制で工場を稼働しているので、繁忙期が訪れると社内での生産処理量を増やすことができないため外注に頼っていた。社内での生産処理能力を上げるためには、印刷機の稼働速度を上げるのも1つの手だがそれには限界があるので、ジョブ替え時間の短縮に着目した。“Rapida145”はダイレクトドライブ機構を採っているので刷版交換と同時にブラン洗浄や圧胴洗浄などもできるため、ジョブ替え時間をかなり短縮できると期待している。これによって生産性を上げ、今まで外注に頼っていた分の仕事の取り込みを図りたい」(野崎社長)

同社が導入する「Rapida145」には、ただでさえ早いジョブ替えをさらに迅速かつ効率化させるオプション機能、フライングジョブチェンジ機能が搭載される。このフライングジョブチェンジ機能とは、たとえば4色印刷の次に2色印刷の仕事をする場合、最初の4色印刷をしている間に空いている2胴に次の2色印刷の仕事の刷版をセットしておくと、4色印刷の仕事が終わると印刷機が自動的に次の2色印刷の仕事の各種調整を行い、すぐに次の仕事を開始するもの。ジョブ替えの間も印刷機の駆動は止まらずフィーダーからの用紙供給だけを止めているだけなので、極めて迅速に次の仕事へ移ることができる。大判印刷機へのフライングジョブチェンジ機能の搭載は世界で初めてのケースとなる。「4色印刷の仕事ばかりではなく2色や3色の仕事も多いので、仕事をうまく割り振りしてフライングジョブチェンジ機能を活かしたい。とくにカレンダーなどでの店名刷り込みの用途では非常に大きな効果を発揮するだろう。ジョブ替えの迅速化によって、既設機3台分の仕事を“Rapida145”には期待している」(野崎社長)

「Rapida145」の魅力はハード面だけにとどまらず、ソフト面にもあった。▽抜き取った印刷物の絵柄全面の色調を測定し、プリプレスデータとの差異があれば印刷機にその補正をかける、オンラインCMSによる迅速かつ安定した色合わせ、▽各印刷ユニットの刷版をセットする部分にカメラがあり、それで刷版に描画したQRコードを読み、刷版が正しくセットされているかをチェックするとともに自動的にジョブデータの呼び出しを行うドライブトロニックプレートアイデント――といった技術も搭載している。フライングジョブチェンジ機能の迅速なジョブ替えも、このドライブトロニックプレートアイデントの技術がベースにある。野崎社長は、「印刷機単体の効率化という点だけでも優れているが、将来的に当社全体のワークフローや情報伝達をスムーズにするという側面からも、これらの技術の必要性を感じた」と語るとともに、「この“Rapida145”をメーンに仕事を割り振って生産の最大化が図れる運用をし、社内の全体最適化を進めていきたい」と「Rapida145」を核にした展開を見通している。

(株)日本印刷新聞社掲載記事

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