2012.12.17

KBA日本法人立ち上げ 国内1号機納入を発表

ドイツ印刷機メーカー大手、KBA社(Koenig & Bauer AG)は、日本法人となるKBAジャパン(株)(本社・東京都中央区、ケネス・ハンセン社長)を立ち上げた。KBAジャパンは、独・KBA社製印刷機の販売や部品供給、保守サービス、情報発信など、日本国内での活動を総合的に展開する。現地時間12月12日、独・KBA社の枚葉オフセット印刷機生産拠点・ラデボイル工場で記者会見し、KBAジャパン立ち上げの経緯や詳細について明らかにした。

独・KBA社は、創業から200年の歴史を重ねてきた名門印刷機メーカー。世界的な不況の中でも黒字決算を続ける安定的な財務状況の下、商業オフ輪・新聞オフ輪分野で世界トップシェアを占めているほか、枚葉オフセット印刷機においても大判分野やパッケージ印刷分野で世界トップシェア、枚葉オフセット印刷分野全体でも世界第2位のシェアを占める。また、メタル印刷や紙幣印刷、マーキング・コーディング印刷でも圧倒的な割合で世界トップシェアを占めるなど、多岐にわたる分野で力強い事業展開をしている。

KBAジャパンでは、最高毎時2万枚の超高速性を持つ菊全判の「Rapida106」シリーズおよびパッケージ印刷で多くの支持を受けている菊倍判の「Rapida145」シリーズといった枚葉オフセット印刷機を中心とした営業展開をする予定。

KBAジャパンのハンセン社長は、「引き針がない機構のフィーダーの採用による毎時2万枚という超高速性、ダイレクトドライブによる全自動版交換や機械稼働中のジョブ替え、各種機能による迅速な色合わせをはじめ、これまで日本国内に紹介されてこなかった最高水準の新しい技術を紹介していく。また、ただ印刷機を納入するだけでなく、安心して使ってもらえるようなアフターサービスなどの体制をドイツ本社と協力して整えている」と語っている。

また同日、(株)大成(本社・東京都新宿区、大野芳郎社長)に「Rapida106」の国内1号機を納入すると発表した。設置は来年2月の予定。
大成はパッケージ印刷に特化した展開をする印刷会社。導入するモデルは片面8色機にUVランプ3灯(すべての胴間へ移動可)を備え、フィルムへの印刷を主用途に、UV/油性印刷の兼用機として運用する予定。「Rapida106」採用にあたり大成の大野社長は、「印刷価格の下落に対応するために、生産性と刷り出しの早さに着目して機械の選択をした。シビアなテストをこの工場でさせてもらったが、本当に申し分ないパフォーマンスを示してくれるので、一気に惚れ込んでしまった」と評価している。

(株)日本印刷新聞社掲載記事

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